HSP・メンタル

自分の中にあるHSPの特徴を書き出してみた【HSPあるある】

はじめに

前回、『HSPと発達障害 空気を読み過ぎる人 空気が読めない人』(高田明和著)という本を紹介しました。

【書評】『HSPと発達障害』高田明和著【この生きづらさはどこから来るの?】 はじめに―苦い思い出― 某県庁で働いていたとき、上司にADHD(発達障害)ではないかと疑われたことがあります。 当時いた部...

この記事の中で、公務員として働いていたとき、仕事がうまくこなせず、上司にADHDを疑われたが、実はHSPだった、という実体験を書きました。
数年前の(苦い)記憶を呼び起こしてしまったことで、ここ数日、自分のHSP気質について思いを巡らせることが多くなっています。

せっかくなので(?)、今回は僕のHSP的特徴を書き出して、クセや傾向を見つめ直してみようと思います。

『HSPと発達障害』の中でも、HSP気質による「困った」・「苦しい」状態を改善するには、まず自分の気質上のクセや傾向を知ることが大事と書いてあったので、さっそく実践してみようと思った次第です。

HSP気質を持っている人が読むと、「あるある」だと感じるものがたくさんあると思います。

※なお、以下では『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』(長沼睦雄著)を参考にしています。

HSPによくある傾向・クセ

① 刺激に敏感

HSPは五感が鋭く、刺激に敏感に反応します。
光や音、においなど、人によってどのような刺激に強く反応するかはまちまちです(すべてに敏感な人もいます)。

僕の場合、光や音などはそれほど気になりませんが、温度には敏感です。

暑いと人一倍汗をかきますし、逆に寒いとすぐに手先がかじかみます。
特に寒さ(冷たさ)には弱いです。

小学校や中学校の頃、冬に屋外で何か作業があると、誰よりも早く手先がしびれ、早々にリタイアしていました。
雪遊びしていても、みんなと同じように雪に触っていると、自分だけ異様に手がかじかみ、ブルブル震えていた覚えがあります。

水風呂もダメなので、サウナの気持ちよさが分かりません(「ととのう」って何?)。

ローニン
ローニン
雪山で遭難したら、真っ先に凍死する自信があります(笑)

② 人の影響を受けやすい

HSPは自分と他人の境界線が薄いため、無意識のうちに相手の希望に沿おうとしたり、表情や空気を読んで周囲に合わせたりする傾向があります(「過剰同調性」と呼ばれます)。

僕も多くの人が集まる場では、その場の雰囲気に合わせてテンションや役割を使い分けている感じがします。
こういう配慮は多少は必要だと思いますが、やりすぎて本音が出せなくなってしまうときがあり、よく反省しています…。

③ 自責の念が強い

HSPは繊細で良心的であり、責任感が強いため、何でも自分で引き受けようとしてしまいます
また人から嫌われたくないという思いから、人のせいにするのが苦手です。

そのため、自責の念がとても強く、実際には自分に落ち度がなくても、自分のせいにしようとしてしまいます。

何でも人のせいにするよりはマシかもしれませんが、あまり自分を責めすぎると自己肯定感が低くなり、メンタル的にもよくありません。

ローニン
ローニン
自分が100%悪い、なんてことはそうそうないので、もっと客観的に状況把握できるようになりたいです。

④ 疲れやすい

五感の面でも人間関係の面でも常に神経を使っているので、HSPは疲れやすいと言われています。

僕の場合、人と接する機会が多かったり、人前で大事な報告などをしたりする日は、家に帰ってくるとどっと疲れが襲ってきます。

県庁で働いていたとき、たくさん電話をかけなければならなかった日などは特に、仕事が終わるころには脳が干上がるような疲労を感じていました(電話が苦手なのもHSPあるあるです)。

⑤ 1人でいるのが好き

他人から様々な刺激や影響を受けやすいため、1人になる時間がないと消耗しきってしまいます。

物事をじっくりと考える傾向もあるため、1人で静かに過ごす時間がないと落ち着きません。

非HSPの人の中には、「常に誰かと一緒にいないと寂しくて死にそう!」という人もいるかと思いますが、僕の場合、むしろ1人の時間がないと死んでしまいます(笑)

あまりにもずっと1人でいると確かに寂しいですが、それでも1人の時間と誰かと一緒にいる時間の比率は9:1くらいでも問題ありません。

ローニン
ローニン
だから結婚できないんですね(泣)

ただ、コロナ禍で自粛生活が続いたときは、さすがにストレスがたまりました。
そう考えると、筋金入りのぼっちではないのかもしれません。

⑥ 一度に複数の仕事を進めるのが苦手

HSPは一つ一つの作業を丁寧にやろうとするため、短時間に複数のことを同時にこなすのが苦手です。
細かいところに気が付き、本質的なことを深く考える傾向があるため、どうしても時間がかかってしまうのです。

また、周りの人に見られていたり、騒々しい環境だったりすると神経がたかぶり、注意散漫になることもあります(そうなるとミスも増えます)。

数あるHSPの特徴の中で、僕はこれが最も強く当てはまります。

ローニン
ローニン
そういえば、雑談しながら仕事をするのも苦手、というか全くできませんでした。周りの人達がおしゃべりしながらパソコンの作業や書類仕事をしているのを見て、「なんでそんな器用なことできるの!?」と思ってました。

⑦ 頼みごとをなかなか断れない

責任感の強さや「人の役に立ちたい」あるいは「人に嫌われたくない」といった思いがあるため、頼みごとをなかなか断れません。

ただでさえマルチタスクが苦手なのに、頼みごとも抱えると、余計仕事をスムーズに進められなくなってしまいます。

ときには断る勇気も必要かもしれません。

⑧ 人が怒られている様子や、否定的なコメントを見ると気分が沈む

誰かが怒られている場にいると、いたたまれない気持ちになってきます。
これも自分と他人との境界線が薄いためだと思われます。

また、テレビやネット上などで、誰かに対するネガティブなコメントを見たり聞いたりすると、やはり気分が沈みます。

最近は、テレビをつけるとコロナに関連するネガティブな報道ばかり目に入るため、ここ1年ほどテレビはほとんど見ていません。

ネット上の否定的なコメントもなるべく見ないようにしています。

ただし、論理的な批判であれば平気です。
例えば学術的な本や論文などでは、先行研究や自分と違う意見の持ち主を批判するのが普通ですが、そういうのはまったく問題なく読めます(大学院時代は自分でも書いていました)。

おそらく、論理の伴わない感情的な批判が苦手なのだと思います。

⑨ 直感が鋭い

直感が鋭いHSPの人もたくさんいます。

物事の本質を深く考えたり、他人の考えや感情などを察知できたりするため、直感が磨かれるのでしょう。

僕の場合、選択式の試験問題やクイズにめっぽう強いという特技があります。
はっきりと答えが分からなくても、直感で選ぶとこわいくらいよく当たります(公務員試験もこの特技で突破しました)。

おそらく、内省的な性格で過去をよく振り返るため、普段は眠っているかすかな記憶を、直感的に呼び起こせるのかもしれません。

⑩ 芸術に強く心を動かされる

HSP関連の書籍には、必ずと言っていいほど「HSPは芸術的な感性がすぐれている」と書かれています。

実際に、偉大な音楽家や画家、作家などには、HSPの気質を持った人が多くいるそうです。

つくる側だけでなく、作品を鑑賞する側としても、すぐれた感覚を持っているといいます。

僕に芸術的な才能があるとは思えないのですが、それでも映画や音楽などに深く心を動かされることがよくあります。
少なくとも、鑑賞する側としてのセンスはあると、ひそかに思っています。

中学や高校の頃、同級生が聞いている「今どきの」音楽が好きになれず、昔の洋楽ばかり聞いていた時期がありました(いわゆる中二病のせいも大いにあったと思いますが…)。

邦楽もよく聞きますが、邦楽でも洋楽でも、同年代で趣味の合う人はあまり多くありません。
決してマニアックなわけではないのですが、よく「趣味が渋い」と言われます(昔の洋楽だと、デヴィッド・ボウイやピンクフロイドが大好きです)。

映画もそこまで詳しくはないですが、やはり同年代の人と比べると、趣味が渋い気がします。
例えばクリント・イーストウッドの監督作のような、落ち着いたヒューマンドラマが好きです(特に「グラン・トリノ」が大好きです)。

ちなみに小説では、夏目漱石や三島由紀夫の作品が好きです。

おわりに

今回は僕の持っているHSP的気質の中で、代表的なものを10個挙げてみました。

同じくHSPの人からすると、「あるある」なものが多いと思います。

HSPには優れた面もたくさんありますが、苦しいことや困ったこともあります。

ただ、僕自身、工夫次第で改善できたものもあるので、今「生きづらい」と感じていても、悲観することはないのではないでしょうか。

人口の2割ほどしかいないという「希少性」を活用できれば、生きるのも楽になるし、世の中にとってもプラスになるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ローニン
某県庁で5年働いた後、文系大学院に進学。その後、なんだかんだあって雑文家(令和の三文文士)になってしまったアラサー男です。 公務員関連の情報を中心に書いています。noteもやっています。