公務員の年収・給料

都道府県職員の年収はどのくらい?47都道府県調べてランキングにしてみた

地元の県の職員の年収はどのくらいなんだろう?

都道府県職員の中で給料が高いのはどこかな?

都道府県職員を目指している人にとって、やはり年収は気になるところだと思います。

これまで政令指定都市や中核市の年収をまとめてきましたが、今回は各都道府県職員の年収をまとめ、ランキングにしてみました。

政令指定都市職員は高年収?全市調べてみた【都道府県との比較も】 政令指定都市は発展しているから、やっぱり職員の給料も高いかな? 地方公務員を目指している人にとって、各自治体の年収は...
そこそこ大きい「中核市」。全市の年収を調べて、ランキングにしてみた【市役所・地方公務員】 前回は、政令指定都市職員の年収を調べてみました。 https://rourou-blog.com/2021/04/29/...

都道府県職員年収ランキング

都道府県職員の平均年収を高い順に並べたのが以下の表です。

順位 都道府県 平均給与月額
(諸手当込み)
期末・勤勉手当
(千円未満切り捨て)
年収
(千円未満切り捨て)
1 東京都 457,147 185.0万 733.6万
2 大阪府 438,796 177.6万 704.1万
3 神奈川県 438,190 175.4万 701.3万
4 三重県 432,902 177.2万 696.7万
5 徳島県 434,937 170.6万 692.6万
6 静岡県 430,243 174.0万 690.2万
7 愛知県 428,332 173.8万 687.8万
8 兵庫県 423,459 174.1万 682.3万
9 広島県 418,407 176.5万 678.6万
10 滋賀県 424,682 167.1万 676.7万
11 岡山県 416,855 171.8万 672.0万
12 山梨県 415,128 173.1万 671.3万
13 茨城県 415,528 172.4万 671.1万
14 香川県 417,501 168.9万 669.9万
15 埼玉県 416,782 169.1万 669.2万
16 宮城県 420,390 164.6万 669.1万
17 山形県 421,211 163.0万 668.4万
18 愛媛県 419,760 163.1万 666.9万
19 福岡県 416,646 166.7万 666.7万
20 和歌山県 414,233 167.0万 664.1万
21 群馬県 409,596 170.2万 661.7万
22 千葉県 410,758 165.9万 658.8万
23 栃木県 407,061 170.1万 658.6万
24 福島県 413,074 162.1万 657.8万
25 京都府 406,210 168.0万 655.5万
26 岐阜県 407,684 165.1万 654.3万
27 奈良県 409,052 162.2万 653.1万
28 新潟県 401,652 168.2万 650.1万
29 山口県 403,328 165.6万 649.5万
30 長野県 401,899 166.1万 648.4万
31 石川県 403,853 160.8万 645.5万
32 大分県 402,641 161.7万 644.9万
33 熊本県 396,916 164.8万 641.1万
34 富山県 396,991 164.6万 641.0万
35 福井県 396,841 164.5万 640.7万
36 長崎県 399,268 159.6万 638.7万
37 島根県 399,553 147.4万 626.9万
38 秋田県 391,492 156.0万 625.8万
39 鹿児島県 393,194 153.9万 6258.万
40 北海道 389,524 157.9万 625.3万
41 岩手県 389,449 155.1万 622.4万
42 佐賀県 386,017 157.9万 621.1万
43 宮崎県 387,172 152.9万 617.5万
44 鳥取県 390,392 140.8万 609.2万
45 高知県 378,196 144.6万 598.4万
46 青森県 377,074 144.5万 597.0万
47 沖縄県 374,243 147.8万 596.8万

参照:総務省HP「給与・定員等の調査結果等(令和2年)」

やはり、最も高いのは東京都(約733.6万円)です。
2位の大阪府(約704.1万円)と比べても、30万円近い差があります。

意外なことに(?)、四国の徳島県が5位にランクインしていますが、これは基本給に上乗せされる諸手当の額が高いためです。
時間外手当などがしっかり支給されているということでしょうか。

最も低いのは沖縄県(約596.8万円)で、1位の東京都とは130万円以上の差があります。

ローニン
ローニン
同じ都道府県職員でも、自治体によってかなり年収に差がありますね。

なお、全都道府県の平均年収は約660.9万円となっています。

政令指定都市などとの比較

政令指定都市など、他の地方公務員の年収と比較したのが以下の図です。

 

団体区分 平均給与月額 期末・勤勉手当
(千円未満切り捨て)


平均年収
(千円未満切り捨て)

全地方公共団体 400,860 151.7万 632.7万
都道府県 413,722 164.5万 660.9万
政令指定都市 430,033 171.2万 687.2万
中核市 404,781 161.9万 647.6万

参照:総務省HP「令和2年地方公務員給与実態調査結果等 (2.平均給与月額)」(中核市は独自に集計)

 

政令指定都市と比べると年収は低いですが、全地方公共団体の中では高い方だと言えます。

全地方公共団体の平均年収(約632.7万円)より高い都道府県は、全部で36あります。

年齢・役職ごとの年収の目安

平均年収は、(職員の平均年齢である)40代前半のころの年収の目安です。

では、それ以外の年齢層は、平均でどのくらいの年収なのでしょうか。

年齢別の年収モデルを公表している都道府県をいくつか参照してみます。

大阪府の年収モデル(年収上位の例)

まずは年収の高い自治体の事例として、大阪府の給与モデルを見てみましょう。

職名 年齢 給与月額 年収
部長級 55 757,232 1,299.1万
次長級 55 679,514 1,154.4万
課長級 50 584,266 983.8万
課長補佐級 50 466,876 799.1万
主査級 45 417,461 705.3万
主事級(副主査) 35 303,089 505.3万
主事級 大卒初任給 209,401 344.4万

参照:大阪府HP「令和2年職員の給与等に関する報告及び勧告給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント)」※額は勧告後のもの

大都市なだけあって、50歳の課長級で1,000万円近くの年収がもらえます。
部長まで昇進すれば、年収は1,300万近くになります。

ただ、若手の頃はそこまで年収は高くない印象です。
35歳の主事級(副主査)で、ようやく500万円を超えます

群馬県の年収モデル(年収中位の例)

続いて、全都道府県の平均に近い群馬県の給与モデルを見てみましょう。
※令和2年(2020年)のものは公表していなかったので、以下の表は令和元年(2019年)版を参照しています。

職名 年齢 給与月額 年収
部長 58 643,392 1,104.3万
課長 55 498,252 815.5万
係長 45 376,072 637.4万
主任 35 301,657 504.5万
主事 25 204,897 338.1万

参照:群馬県HP「令和元年職員の給与等に関する報告及び勧告ポイント)」 ※額は勧告後のもの

大阪府と比べると、若手(主事・主任)のころはそれほど年収に変わりはありませんが、役職が上がっていくと差が開いていくのがわかります。

部長級の年収を比べると、群馬県は1,100万円ほどですが、大阪府は1,300万円弱であり、200万円近い差があります。

島根県の年収モデル(年収下位の例)

最後に、年収下位の例として島根県の給与モデルを見てみます。

職名 年齢 給与月額 年収
部長 58 612,585  1,021.8万
課長 55 473,164 759.5万
グループリーダー 50 391,077 645.7万
企画員 45 365,535 603.5万
40 339,188 560.0万
主任 35 280,361 457.1万
30 253,511 413.3万
主任主事 25 207,153 333.5万
主事 22 183,220  295.0万

島根県HP「令和2年人事委員会勧告県職員の給与と人事委員会勧告)」※額は勧告後のもの

やはり、中位の群馬県と比べると、少し年収が下がります。
群馬県では、35歳で主任級になると年収500万円に達していましたが、島根県では約457万円です。

それでも、部長級になると年収は1,000万円を超えます

(一部の年収の高い自治体を除き)都道府県職員で年収1,000万円を超えるには、部長にまで昇進しなければならないということが、以上の事例からわかると思います。

おわりに

今回は、都道府県職員の年収をランキング形式で紹介した上で、政令指定都市などと比較したり、年齢ごとの年収モデルをまとめたりしてみました。

都道府県職員をはじめ、公務員の給料は強固な年功序列です。

若い頃はあまり給料が高くないと感じるかもしれませんが、年齢や役職が上がるとどんどん伸びていきます。
特に課長級以上になると、そこそこの高収入を手にすることができます。

やはり公務員は、長く勤めれば勤めるほど(収入の面では)うまみが増すと言えそうです。

ローニン
ローニン
そう考えると、若手のうちに辞めるのは相当な変わり者だけかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ローニン
某県庁で5年働いた後、文系大学院に進学。その後、なんだかんだあって雑文家(令和の三文文士)になってしまったアラサー男です。 公務員関連の情報を中心に書いています。noteもやっています。