公務員ってどんな服装で働くのがいいの?
公務員として働く際に、どんな服装がいいのか気になる方も多いのではないでしょうか?
NGな格好をして恥をかきたくはないですよね。
そこでこの記事では、某県庁で5年間働いていた経験をもとに、公務員の一般的な服装や注意点などについて解説します。
公務員の服装は意外と自由!だけど…
はじめに書いておくと、事務系の公務員の服装にはっきりとした決まりはありません。
つまり基本的には服装は自由だということです。
しかし、当たり前ですがどんな格好でも良いわけではありません。
基本は「オフィスカジュアル」と呼ばれるような、会社や役所などで働くのに適した格好が無難です。
どのくらいのレベルが「オフィスカジュアル」として許容範囲なのか、はっきりとした基準はありませんが、以下の点に気を付けることが一番大事です。
市民に不快感を与えないことが一番大事
公務員として働くのに適した服装(=オフィスカジュアル)として、一番の判断基準になるのは「市民に不快感を与えないかどうか」という点です。
窓口対応をはじめ、公務員は一般市民と接する機会が多くあります。
そうした場面で相手に不快な思いをさせないような服装を心がけることが何よりも大切です。
不快感を与えない服装の大前提となるのは、「清潔感」です。
シャツの襟が汚れていたり、しわが目立っていたりするとだらしないですし、汚らしく見えてしまいます。
ぼさぼさの髪や、(男性の場合)ヒゲが伸びているのも好ましくありません。
また、男女問わず露出度の高い服装やラフすぎる格好もNGです。
例えば女性ならミニスカート、男性なら短パンなどは望ましくありません。
もちろん、ジーンズやスウェット、Tシャツやサンダルなども厳禁です。
女性の場合、ノースリーブも避けた方が無難かもしれません(特に窓口対応をする仕事の場合)。
ファッションセンスはたいして重要ではないので(笑)、とにかく清潔感があり、露出を避け、ラフすぎない服装を心がけましょう。
事務系の公務員の一般的な服装
ここからは公務員の一般的な服装について、男女別により具体的に解説していきます。
男性の場合
男性の場合、普通にスーツを着るのが一番無難です。
というか、(夏場を除き)これ以外の選択肢はほぼありません。
スーツの色は特に指定はありませんが、黒や紺、グレーなどであれば問題ないでしょう。
Yシャツも基本的に自由なので、ストライプや色つきのものでもOKです。
ネクタイについては、クールビズ期間中はしなくても大丈夫です。
僕のいた県庁では、5月~9月までがクールビズ期間だったので、実質1年の半分近くはノータイで過ごせました。
ネクタイの色や柄も基本的には自由ですが、あまり派手なものをつけている人は見かけませんでした。
世間一般の想像通り(?)、公務員は割と地味な服装の人が多いということです。
ちなみに、クールビズ期間中はポロシャツも可です。
ただし、あまり派手な色は好ましくないので、無地の白や黒、紺などが良いでしょう。
下はスラックスのほかにチノパンでもOKです。
靴は革靴が基本ですが、中にはスニーカーの人もいました。
(個人的には、外での作業がなければ革靴の方が良いと思います)
冬場はYシャツの上にカーディガンなどを着るのもありです。
ただし、この場合も派手な柄があるものは避けましょう(色自体は赤や青など、明るいものでも大丈夫です)。
庁舎内ではジャケットを脱いでフリースを着ている人も結構いました。
なお、ピアスや派手なアクセサリーなどは好ましくありません。
これらを不快に思う市民の方がいるからです。
女性の場合
男性に比べ、女性の服装はかなり自由度が高いと言えます。
新人の研修期間中はスーツ姿の職員がほとんどですが、研修から戻り、夏が近づくにつれオフィスカジュアル的な普段着で出勤する人が多くなります(スーツだと暑いですしね)。
先ほど書いたように、露出度の高い服や、ジーンズなどのラフすぎる格好でなければ、仕事のしやすい好きな格好で構いません。
ピアスやアクセサリーなども、男性に比べると許容されます。
ただし、あまりに派手なものは避けましょう。
とはいえ、男性同様、比較的落ち着いた格好の職員が大多数です。
髪型も比較的自由
公務員の場合、髪型も結構自由です。
男性でも明るすぎなければ染めても大丈夫ですし、若手職員の中にはパーマをかけている人やツーブロックにしている人もいました。
ただし、長髪は不快に思う市民の方もいるので、避けた方が良いでしょう(前髪が目にかかっていたり、寝癖を放置していたりするのもよくありません)。
女性の場合はさらに自由です。
金髪などでなければ、明るい茶色にしても問題ありません。
男女ともに、常識の範囲内なら好きな髪形にしておしゃれを楽しめるということです。
大きな会議やイベントの際にはきちんとした服装を
クールビズの時期でも、偉い人が出席する大きな会議やイベントなどがあるときは、ネクタイやジャケットを着用しないといけない場合があります。
僕が働いていた課で、知事や市町村の首長などが集まる会議の運営をしたことがありましたが、会議の当日は夏場でもスーツでした。
ただ、ノーネクタイなどでも良い場合もあるので、ケースバイケースだと言えます。
迷ったら念のためネクタイをカバンに入れておき、ジャケットも羽織っていた方が良いと思います。
現場に出る場合は動きやすく、汚れても良い恰好を
土木職や農業職など、技術系の職員は現場に出ることがよくあります。
そのため、スーツではなく作業着で仕事をしている人が大多数です(出先機関の場合は特に)。
作業着はたいてい職場から支給(もしくは貸与)されます。
ただ、靴は自前で用意することが多いので、現場仕事があるときは汚れてもいいようにスニーカーや運動靴を履いておきましょう。
ちなみに、行政職でも部署によっては現場に行くことがあります。
僕も出先機関にいたときは、作業服を着て外に出ることが結構ありました。
まとめ―清潔感のある服装・髪型なら問題なし―
今回は公務員が働くときの服装について解説しました。
まとめると以下のようになります。
- 公務員の服装にこれといった決まりはない
- 髪型も比較的自由
- ただ、あまりにもラフな格好や露出度の高い服装は避ける
- 「市民に不快感を与えない」ことが最も大事
役所で働くときは、TPOを意識しつつ清潔感のある身だしなみを心がけましょう。