巷でにわかにささやかれている(?)「公務員陰キャ多い説」。
陰キャとは「内気・暗い性格の人」を指し、「陽キャ」の対義語です。
公務員に陰キャが多いのは単なる偏見なのか、それとも事実なのか。
元公務員でそこそこ陰キャの僕が、自らの経験をもとに(主観強めで)解説します。
結論:公務員は陰キャ(っぽい人)が多い
結論からいうと、公務員は陰キャ率高めです。
少なくとも、民間よりはその傾向があると思います。
陰キャというと若干語弊があるので、「地味」なタイプと言い換えてもいいかもしれません。
というのも、陰キャと陽キャをグラデーションで考えれば、ガチの陰キャでもなければ典型的な陽キャでもない「グレーゾーン陰キャ」や「なんちゃって陽キャ」な人がわりと多いからです。
飲み会にはちょくちょく行くし、友達も普通にいるけれど、学生時代スクールカーストの上位にはいなかった(かといって底辺でもない)という感じの人が多数派です。
女性の場合、インスタに「映える」写真をせっせとアップしているようなキラキラ系(?)の人はかなり少数派です。
また想像通りかもしれませんが、ガチの陰キャタイプは多少いる一方で、ガチの陽キャ(チャラい人?)はあまりいません。
たまーに、渋谷のハロウィンや六本木のクラブにも行くっしょ!ついでにナンパもするぜ!みたいな人もいますが、全体からみれば少数派です(後述する大卒以外の職員や、民間からの転職組には一部こういうタイプもいます)。
公務員に陰キャが多い理由
なぜ公務員には陰キャ、もしくは地味系の人が多いのでしょうか?
主に次の2つの理由が考えられます。
①「公務員の仕事は地味」というイメージがあるから
一つ目は、公務員の仕事は地味というイメージがあるため、地味なタイプの人が集まりやすいという点です。
事実、公務員の仕事はかなり地味です。
観光などを担当する華やかそうな部署もありますが、そういったところでも事前の準備や調整など裏方的な仕事が大半です。
税や福祉の部署、あるいは窓口業務や議会の準備などの仕事が地味なのは言うまでもありません。
そのため、地味で堅実なタイプの人が公務員を志望する傾向が強く、陰キャ率も高くなるということです。
②採用試験で面接・グループディスカッションの比重が小さいから
二つ目は、採用試験において面接やグループディスカッションの比重が小さい点です。
公務員試験ではほとんどの場合、筆記試験のハードルが高く、そこを突破して初めて面接やグループディスカッションに進みます。
その倍率は筆記に比べると低く、たいてい一度通過すれば内定が出ます。
そのため、何度も面接やグループディスカッションを突破しなければならない(大手の)民間企業に比べるとかなり簡単です。
面接やグループディスカッションでは、当然明るくはきはきしているしている人の方が好印象です。
するとどうしても陽キャさんの方が有利になります。
しかし、公務員試験なら面接などの重要性がそこまで高くないため、陰キャさんにもチャンスがあります。
こうした理由から、民間に比べると陰キャないし地味めな人が採用者に占める割合が高くなるのです。
「陰キャ=仕事できない」は間違い
陰キャ→家でアニメばっかり見てる→コミュ力や行動力が備わってない→仕事できない
こんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、陰キャの名誉のために言っておくと、公務員の場合必ずしもそうとは言い切れません。
というのも、公務員の場合、前述のように大半の仕事は地味なため、コツコツと取り組めれば問題ないことが多いからです。
もちろん、黙々とやれる仕事ばかりではなく、コミュ力が必要な仕事も多々あります。
部署間や他の役所との意見調整や、レクなどが典型です(「コミュ障だと公務員は大変」という記事も書いているので、ご関心の方は読んでみてください)。
結局コミュ力必要なら、陰キャは仕事できないんじゃないの?
そう思うかもしれませんが、実は公務員に求められるコミュ力があるかどうかと、陰キャか陽キャかはあまり関係ありません。
むしろ、意見調整など丁寧なコミュニケーションが必要な業務は「地味系」の人の方が得意だったりします。
レクなどでの説明能力も同様です。
とはいえ、以上は最低限のコミュ力は備わっている陰キャないし地味な人を念頭に置いています。
ガチのコミュ障陰キャさんには当てはまらないので注意してください(そういう人は面接で落ちる可能性が高いですが)。
本来のテーマから外れて、陰キャを擁護する内容になってしまいました(←自己肯定)。
大卒以外の職員は陽キャ率高め
ちなみに、陰キャが多いというのは大卒の公務員の場合です。
高卒や専門卒で公務員になる人には、陽キャタイプの(というかチャラい)人もかなりいます。
同年代の大卒陰キャと高卒や専門卒の陽キャのウマが合わない(?)こともしばしばです。
まあ、こればかりはどちらが悪いというわけでもないので仕方ないですが。
個人的な印象としては、大卒や高卒といった学歴は関係なく、陰キャ同士、陽キャ同士で仲良くなる職員が多いように感じました。
スクールカーストが再現されている感じです(笑)
まとめ
今回は、「公務員には陰キャが多いのか」というテーマで書いてみました(後半は話がそれましたが…)。
まとめると以下のようになります。
- 公務員は陰キャ、もしくは地味なタイプの人が多い
- 理由としては、役所の仕事自体が地味であり、地味な人が集まりやすいから
- また、採用試験で面接の比重が小さいことも一因
- しかし、陰キャ=仕事できないとは限らない
- なお、高卒や専門卒の職員は陽キャタイプも多い
繰り返しますが、陰キャだからといって仕事ができないとは限りません。
なので、公務員(または志望)の陰キャの皆さん、自信を持ってください。
そしてチャラチャラした陽キャどもに負けずに頑張ってください(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。