フリーランスの働き方

フリーランスの生活リズム、狂うのはそんなに悪いこと?

はじめに―フリーランスの生活リズム狂いがち問題―

フリーランスにとって切実なのが「生活リズム狂いがち問題」。
組織で働いていない以上、起きる時間も働く時間も自由で誰にも文句を言われません。

そのため、「いつの間にか生活リズムが狂っていたから何とかしなきゃ!」と思っている人も多いのではないでしょうか?

実際、世の中には

  • 朝型生活にしたら仕事捗りまくりな件
  • 規則正しい生活で生産性アップ!

みたいな記事や書籍が(著者の実体験も交えつつ)たくさん出回っています。

でも、ちょっと待ってください。
生活リズムを完璧に整えることは、そんなに素晴らしいことなのでしょうか?

それはあくまでも「仕事をうまくこなすため」あるいは「健康のため」といった目的のための手段に過ぎないのでは?
もしかしたら、本来は手段である「生活リズムを整える」ことが目的化してしまっている人も少なくないかもしれません。

早い話、生活リズムが狂っていようが整っていようが、朝型だろうが夜型だろうが、ちゃんと仕事の成果を出していれば問題ないわけです。

そんなことを思ってしまったので、この記事ではあえて「生活リズムを無理に整えなくてもいいのではないか」というテーマで書いていきます。

なお、この記事は、現在フリーランスとして働いていて生活リズムが崩壊している僕自身の自己弁護でもあります(笑)

「みんな生活リズムむちゃくちゃにしようぜ!」と読者の方を煽る意図はまったくないので、「こんな考え方もあるのか」くらいの気持ちで読んでいただけるとうれしいです。

生活リズムが狂ってもいいと考える理由

生活リズムが狂ってしまっても問題ないと考える理由は次の通りです。
なお、以下はあくまでも僕自身の性格や気質が大いに関係しているので、普遍性があるわけではありません。

もし「自分も当てはまる!」と感じる方がいれば、参考にしてもらえればと思います。

気分が乗るときと乗らないときの差が激しいから

1つ目は気分が乗るときと乗らないときの差が激しいからです。

朝型生活にしようとしても、午前中は気分が乗らなくて仕事がはかどらないときや、逆に夜になってからスイッチが入るときもあります(というかだいたいそうです)。

自分でも「乗るとき、乗らないとき」をなかなかコントロールできないので、「乗ったとき」は時間に関係なく仕事に向かうようにしています。
その結果、自然と夜更かしをしてしまうこともしばしば…。

僕の場合、基本的に夕方~夜(場合によっては日付が変わる頃)に「仕事モード」のスイッチが入るので、どうしても夜型になりやすいのです。

ちなみに、公務員として働いていたときも午前中はあまり仕事が捗らず、午後にようやくスイッチが入るのが普通でした。
特に仕事が忙しかった時期は、「定時のチャイム(17:15)が鳴ってからが本番」みたいになることさえありました(笑)

ローニン
ローニン
どうりで他の人に比べ(無駄に)残業が多かったわけです 。

とはいえ、決して「規則正しい夜型」というわけでもありません
仕事の量やスケジュールなどにもよりますが、朝まで起きていることもあれば0時頃に寝ることもあります。

睡眠時間もバラバラで、締め切り前日に徹夜することもあれば、9時間以上寝てしまうことも(ただ、平均すると7~8時間くらいは寝ていると思うので、睡眠不足にはなっていません)。

ようするに、気分によって生活リズムが左右されるということです。

一度仕事に取り掛かるとやめられなくなるときがあるから

上の理由と重なるかもしれませんが、スイッチが入るのが遅いくせに、一度仕事に取り掛かるとキリのいいところでやめられなくなることがあります。

特に興味のある分野の原稿や書きたい文章(このブログも含め)を書いているとき、しばしばこの状態に入ります。

そうなると文字通り寝るのを忘れて執筆に没頭してしまうので、どうしても決まった時間に寝ることができません。
仮にこの状態で無理に仕事を中断すると、次にいつスイッチが入るのか分からないので、なるべく中断はしたくないのです。

ついでに言うと、スイッチが入った状態で書いた文章は、改めて読み返すとわりと良く書けていると感じます(自分で言うのもあれですが)。

いわゆる「過集中」と呼べるほど完全にゾーンに入っている気はしないのですが、スイッチが入った状態を無駄にしたくないので、どうしても寝るのは後回しになってしまうというわけです。

今のところ、生活リズムがおかしいことで不利益を被っていないから

これは結果論ですが、今のところこんなひどい生活リズムでも、健康を害するとか仕事の締め切りを守れないといった支障はきたしていません。

それはおそらく、生活リズムが狂っているなりに多少は生活を工夫しているためです。

たとえば僕は自宅ではあまり集中できないので、コワーキングスペースを借りています。
コワーキングスペースだと適度に周りの人の目があるので(それでいてわりと静かな環境なので)、集中しやすいのが利点です。

また、24時間空いているので、気分が乗ったときいつでも通える点もありがたいです。
ついこの間も、23時頃にスイッチが入りそうになったので、急いで着替えてコワーキングスペースに向かい、朝8時頃まで仕事していました。

仕事を終えて外に出ると、通勤途中のサラリーマンがたくさん歩いており、「この人たちはこれから働くのに、自分はこれから家に帰って寝るのか…でも今まで仕事してたし…」という謎の劣等感と優越感が(眠気と同時に)襲ってきました。

それはさておき、健康面からいってもコワーキングスペースに通うのはプラスになっています。
自宅からの3,4キロの道のりを、基本的に自転車や(日によっては)徒歩で通っているからです
必然的に外に出るので、気分転換にもなります。

コワーキングスペースと適度な運動のおかげで、生活リズムが狂いながらも最低限の生産性と健康は保っているつもりです(笑)

ちなみに、コワーキングスペースについては以下の記事で詳しく書いているので、ご関心の方は読んでみてください。

【フリーランスの味方⁉】コワーキングスペースのメリットなどを紹介します コロナ禍によるテレワークの普及などで、「コワーキングスペース」に興味を持っている人も増えているのではないでしょうか?僕もフリー...

補足:「スイッチが入る」ってどういうこと?

ここまで「気分が乗る」とか「スイッチが入る」とかいう表現を使ってきました。

これがどのような感覚かというと、大げさにいえばある種の強迫観念です。
もう少し柔らかい例えを使うと、歯を磨かないまま寝てしまうような不快感といってもいいかもしれません。

そうした不快感を消すために、スイッチが入ったら仕事(僕の場合は執筆)に向かわざるを得ないのです。

公務員時代はこのスイッチがなかなか入らなかったために、ポンコツだったのかもしれません(笑)

おわりに―でも、きちんと自己管理できる人はやっぱり偉い!―

今回は、「フリーランスの生活リズム狂いがち問題」について、「狂ったって(ちゃんと仕事して健康を害していなければ)いいじゃん」というスタンスで意見表明(?)してみました。

改めて書いておくと、これはあくまでも僕の性格や気質と、コワーキングスペースに通っているという条件から生まれた考えなので、全員におすすめできるわけではありません

僕も、おそらく完全在宅ワークだったらだらけてしまい、かなりきつかったと思います。

ついでに言うと、きちんと自己管理ができ、規則正しい生活リズムを維持できるのであればその方が絶対いいです(健康面でも生産性の面でも)。
というか、そういう人は本当に尊敬しますし、うらやましいです。

よく、大学受験や公務員試験の勉強などで「1日12時間勉強した」とかいう人がいますが、一体どうやったらそこまで自分を律することができるのかと、心底感心します

僕も一応大学受験や公務員試験は何とか切り抜けてきましたが、そこまでガチで勉強はできませんでした。
おかげで大学は一浪しましたし、公務員試験も第一志望は落ちています。

高校時代は定期テストの勉強もろくにせず、いつも学年の下位20%くらいの順位でした。

こうしたこれまでの人生経験から、おそらくフリーランスになっても「きちんとした自己管理はできないだろうな」と思っていましたが、案の定その通りでした(笑)

でも、自分の興味のあることに対してはスイッチが入り、時間を忘れて集中できる特性があるので、これでも何とか生きていけています(まだ収入は全然ですが…)。
この特性を生かせるのであれば、生活リズムぐらい犠牲にしたって構いません。

長々と書いてきましたが、何が言いたいかというと、「自分の能力や性格、気質にあった生活リズムや働き方を見つけるのが一番」だということです。

「あの人はあんなに自己管理して努力できているのに、自分はダメダメだな」

といったように、やたらと他人と自分を比べて落ち込む必要もないのではないでしょうか。
と、自分に言い聞かせています(笑)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ローニン
某県庁で5年働いた後、文系大学院に進学。その後、なんだかんだあって雑文家(令和の三文文士)になってしまったアラサー男です。 公務員関連の情報を中心に書いています。noteもやっています。