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今回は、公務員はどこで出会うのか、というテーマについて、某県庁で5年間働いていた僕の実感(+若干のデータ)にもとづき、書いていきます。
※なお、この記事では、主に地方公務員の出会いの場を想定しています。
国家公務員の場合は、少し事情が異なるかもしれません。
結論:出会いの場は職場が多い
実体験
結論から言うと、公務員は職場恋愛・職場結婚がかなり多いです。
同期の中で付き合う人もいましたし、上司や同僚でも、職場結婚している人が結構いました。
僕の周りだと、既婚者のおそらく半分くらいは職場結婚だったイメージです。
同じ部署で出会うこともあれば、同期と研修で知り合うというパターンもあります。
ほかにも、若手の職員を中心とした飲み会など、知り合う機会は色々とあります。
同期や同僚の中には、飲み会など出会いの場を作りたがるアクティブな人もいると思うので、思い切って参加するのも良いかもしれません。
ただ、あまりに職場関係の飲み会などでガツガツし過ぎると、(〇〇課の〇〇さんってやばいらしいよ、といったふうに)同期や若手職員の間で噂になることもあるので、注意しましょう(笑)。
ちなみに、夫婦が同じ部署や課で働くことはありません(人事が配慮してくれるみたいです)。
ただし、離婚するとどうなるかはよくわかりません。
職場で気まずい思いをしたくなければ、円満な家庭を築く努力をしましょう(笑)
男女比のデータ
僕の実体験だけでは心もとないので、データも確認してみましょう。
職場結婚の多さなどに関する資料は見当たりませんでしたが、地方公務員の男女比については、内閣府の男女共同参画局が公表しています(「地方公務員の職種別・男女別職員数(全地方公共団体)」)。
この資料によると、平成30年度(2018年度)の地方公務員の男女比は、全職種では男性60.4%に対して女性39.6%となっています。
一般行政職では、男性が69.0%に対し、女性は31.0%です。
行政職に限ると男性の割合が高くなりますが、保健師や栄養士などの資格職は女性の方が圧倒的に多く、行政職と同じ部署で働くことも珍しくありません。
また、非正規の職員もほとんどが女性なので、男女比は6:4の方が実態に近いと思います(もちろん、消防や警察は別ですが)。
もう一つ興味深いデータがあります。
同じく男女共同参画局が公表している「地方公共団体の採用者の状況」を見ると、都道府県では年々女性職員の採用の割合が増えていることが分かります。
平成17年(2005年)の女性の採用割合は26.4%でしたが、令和2年(2020年)では36.6%と、15年で約10%増加しています。
つまり若手ないし結婚適齢期の職員に限れば、男女比が半々に近づいているということです。
ただし、政令指定都市ではむしろ女性の採用割合は減っています。
とはいえ、一貫して40%台~50%前後で推移しているので(令和2年は44.2%)、女性の割合は決して低くはありません。
このあたりも、職場恋愛・職場結婚が多い要因の一つかもしれません。
職場恋愛・結婚が多い理由
職場恋愛・職場結婚が多い理由を、男女比以外の面からもいくつか挙げてみます。
① 若手の頃は出先機関に勤めることが多いから
どちらかというと、本庁よりも出先機関の方が女性が多い印象です。
僕がいた本庁の課には、20数名の職員中、女性は1人しかいませんでした。
一方で、異動先の出先機関では、むしろ女性の方が多いくらいでした。
※もちろん、出先機関でも男性が圧倒的に多いところもあります。
代表的なのは土木関係の事務所でしょう。
また、若手の職員は必ず数年は出先機関で働くため、本庁よりも出先の方が若手の職員がたくさんいます。
そのこともあって、出会いが生まれやすいのだと思います。
② 価値観が合うから
地方公務員の場合特に、安定志向や地元志向の人が多いので、価値観の不一致は起きにくいと思います。
また、同業者同士なので、お互いの仕事の大変さや繁忙期なども把握しやすいです(たとえば議会の時期はどの課が忙しくなるか、といったこともだいたい分かります)。
そのため、お互いの仕事への無理解が原因で衝突することも少ないでしょう。
これも職場恋愛が生まれやすい理由の一つだと考えられます。
③ 互いの職場や家が離れる可能性が低いから
これも特に地方公務員に当てはまる要素ですが、職場が基本的には自治体の中に限られるため、遠くへ引っ越したり遠距離恋愛になったりするリスクも低いです。
安定志向や地元志向と相まって、この点も恋愛がうまくいく理由の一つでしょう。
職場以外ではどこで出会うの?
もちろん、職場以外の場で付き合ったり結婚したりする人もたくさんいます。
個人的な印象ですが、女性の場合、学生時代から付き合っている人がいたり、その人と結婚したりすることも結構あります(公務員の女性は結婚が早い人が多いです)。
男性の場合は、そういう一途なタイプより、合コンなどで出会っている人が多い気がします。
まとめ
今回は、公務員はどこで出会うのか?というテーマで書いてきました。
まとめるとこんな感じになります。
- 公務員は職場恋愛・職場結婚がかなり多い。
- 同じ部署内だけでなく、同期の研修や若手の飲み会など、役所内での出会いの場は多い。
- 男女比のデータを見ると、若手の男女比の方が半々に近く、出会いが生まれやすいと思われる(都道府県の場合)。
- 価値観の近さやお互いの仕事への理解などの面でも、恋愛がうまくいきやすい。
ちなみに、公務員同士で結婚すると、収入や雇用の面でものすごく恵まれた状態になります。
世帯年収が1,000万円を超えるのも普通です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。