フリーランスの働き方

フリーランスになっても「マルチタスク」からは解放されない件

会社員や公務員などオフィスワーク系の仕事をしていると、マルチタスクからは逃れられません。

パソコンで資料を作っている間に電話がかかってきたり、上司から突発的な指示があったり、みたいなことが頻繁に起きます。

いろいろな業務を抱える中で、優先順位を決めてテキパキと仕事を進めていかなくてはなりません。

こうしたマルチタスクに苦手意識があり、1人で仕事ができるフリーランスになりたいと思っている方もいるのではないでしょうか(僕自身も公務員時代、要領が悪くマルチタスクが本当に苦手でした)。

しかし、実はフリーランスになったからといって、完全にマルチタスクから解放されるわけではありません。

それはなぜなのか、僕自身の実体験をもとに解説していきます。

フリーランスがマルチタスクから解放されない理由

フリーランスになってもマルチタスクから逃れられない理由として、以下の2つの要因があります。

①多くの仕事相手と同時並行でやり取りしないといけないから

最大の理由は、多くのクライアントと同時並行でやり取りしないとならないためです。

少数のクライアントから超大型の案件をもらっているなら別ですが、フリーランスの場合、たいていは多くのクライアントからさまざまな仕事の依頼を受けます(そうしないと生活できません笑)。

すると当然、毎日いろいろな相手と連絡を取り合うことになります。

たとえば、クライアントAからもらった仕事をやっている最中に、クライアントBからメッセージが来てすぐに対応する、といったことが頻繁にあります(今このブログを書いているときもメッセージが来ました)。

最近は少しずつ仕事が増えてきたこともあり、公務員時代より明らかに1日あたりのメールなどのやり取りが多くなりました。

でも、今やっている仕事を終わらせてから対応すればいいんじゃないの?

確かに、同時並行で仕事を進めると効率が落ちるため、一つずつ終わらせた方がいいように思われるかもしれません。

しかし、返信や対応が遅いと信用にかかわるため、いつまでも放置しておくわけにはいかないのです。

結果的に、どうしてもマルチタスク的な仕事の進め方になってしまいます。

②クライアントによって連絡ツールが異なるのも一因

同時並行的なやり取りをさらに複雑にしているのが、多種多様な連絡ツールを使わなければならない点です。

最近は多くのビジネスチャットツールが登場し、コミュニケーションの活性化が図られています。
僕は現在、chatwork(チャットワーク)slack(スラック)を使っていますが、メールよりも簡単にやり取りができて便利です。

一方で、クライアントによって使用するツールが異なるため、かえって煩わしさを感じることもあります。

チャットワークやスラックに加え、GmailやLINE、さらにクラウドソーシングのサイト経由での連絡もあるため、忙しいときは誰とどのツールでやり取りしているのか混乱してきます。

そう考えると、公務員時代はメール(Outlook)一択だったため、テキストでのやり取りという面では楽だったかもしれません(ただし、電話の頻度が多かったのは嫌でしたが)。

ローニン

技術やサービスが進歩すると便利になる一方、新たな問題も出てくるということですね

ただし、テキストベースのやり取りに集約される点はメリット

このように、連絡ツールが多すぎて混乱する弊害がある一方、テキストベースのやり取りに集約される点はメリットだといえます。

電話やZoomなどでやり取りすることもありますが、これらによって突発的に仕事を中断させられることはあまりありません。

もちろん、公務員時代のように窓口対応や突然の議員対応などもありません。
そのため、仕事中にテンパってやらかしてしまうことはなくなりました(笑)

この点を踏まえると、僕にとってはかなり仕事をしやすくなった気がします。

集中力を切らさず仕事に取り組む方法

とはいえ、先に書いたようにマルチタスクから解放されるわけではありません。

難易度の高い書き物など、集中して取り組みたい仕事があるときにチャットツールの通知が頻繁に来るのは避けたいものです。

こうした要因で集中力が切れるのを避けるため、編み出した方法があります。

深夜もしくは土日祝日に取り組む作戦です。
平日の昼間に比べ連絡が来る頻度がガクッと落ちるため、比較的集中できます。

さらに僕の場合、夜の方が神経がたかぶって集中できる傾向があるので一石二鳥です。
ただし、生活リズムが崩れるという代償を払うことになります(笑)

おまけに、夜遅くに仕事をして翌日起きるのが遅くなると、午前中に来た連絡にすぐ対応できない点もデメリットです。

通知で目が覚めたらとりあえず(すぐに返信できるものは)返信し、二度寝してしまうこともよくあります。
なので、トータルで見て効率のいい方法だとはいえないかもしれません…。

結局のところ、試行錯誤しつつ自分に合った方法を見つけるしかないでしょう(フリーランスでありながら規則正しい生活ができる人は本当に尊敬します)。

まとめ

今回は「フリーランスになってもマルチタスクは避けられない問題」について書いてみました。

まとめると以下のようになります。

  • マルチタスクになる一番の理由は、多くのクライアントと同時並行でやり取りしないといけないから
  • 加えて、連絡ツールが多すぎて混乱しやすいのも一因
  • ただし、やり取りがテキストベースになる点はメリット
  • 通知の来ない時間帯に仕事に集中するなど、自分に合った工夫が必要

当たり前ですが、勤め人には勤め人の、フリーランスにはフリーランスのメリット・デメリットがあります。
そして、どちらが向いているかも人それぞれです。

公務員などからフリーランスへの転身を考えている方がいれば、自分の適性や関心を見極めつつ、今回の記事を参考にしてもらえるとうれしいです。

ABOUT ME
ローニン
某県庁で5年働いた後、文系大学院に進学。その後、なんだかんだあって雑文家(令和の三文文士)になってしまったアラサー男です。 公務員関連の情報を中心に書いています。noteもやっています。